食育とは何か?
「食育」という言葉はいろいろな所で耳にするようになっています。特に教育現場では食育は重要視されていますが、食育とはどんな教育のことでしょうか。
政府広報オンラインの言葉をそのまま抜粋すると、
「食育」とは、様々な経験を通じて、「食」に関する知識と、バランスの良い「食」を選択する力を身に付け、健全な食生活を実践できる力を育むこと
です。
食育は単に良質な食べ物を使った料理をすることだけを意味するのではありません。政府広報によれば
「健康的な食のあり方を考えるとともに、だれかと一緒に食事や料理をしたり、食べ物の収穫を体験したり、季節や地域の料理を味わったりする」
ことも含まれます。
また、食べ物を粗末にしないことや家庭菜園をすること、食後の後片付けをすることなど、食に関する広範な活動も食育の一環と言えます。なぜ今食育の重要性が叫ばれているかというと、食生活の乱れが顕著になっているからです。
今は「飽食の時代」ですが、ファストフードや栄養素の偏った食事、健全ではない食事の取り方など、とても理想的とは言えない食事スタイルが広まっています。もともとある日本の伝統的な食文化も失われていますし、食料自給率も長期的に低下してきています。
そのため、食育によって古き良き食文化を活性化しつつ、毎日の食生活をより健康的に、さらに美味しく楽しいものにしていくことが重要な課題になっています。外国の食文化も良いものですが、バランスの良い食事スタイルは守らないといけません。それによって初めてゆとりのある食人生がうまれます。
大人にも食育は大切!
食べるという行為は、生まれた時から亡くなる時までずっと続きます。食事=生命活動といっても過言ではありません。
したがってこの意味でいくと、食育は子どもだけではなく大人も意識しないといけない教育です。むしろ、大人の方が意識しないといけないこともあります。子どもは一般的に親が作る料理を食べます。
財力もあまりないので好き勝手に外食することもできません。そのため、受動的に食を選択することになります。
しかし大人は財力もありますし、子どもよりも行動範囲が拡がります。したがって、意識していないことには、会社の付き合いや自分の食事嗜好が先行するため、とても健康的とは言えない食生活になってしまうことがあります。
また、アルコールやたばこなどの影響もあって、栄養素が摂取できなかったり、身体の器官が損傷するといった事もあります。そのため、子どもも大人も全員が、食育を通してより自分の体調に気を遣い、かつ地域の食文化を活性化する食選択をするように心がけないといけません。
年齢を重ねても毎日元気に活動できるようになるには、今から食育への関心を持つことが求められます。大人には子どもを教育する責任もあります。しかし、大人自身が食育を実践できていないことには、子どもを教える立場にはいられません。
したがって、まず大人が食育の良い模範を見せて、次世代の人々に良い食生活・食文化をつなげることが大切です。最近は共働きも増えて、労働時間も長期化しています。時間をかけて作られた食事を取る機会が、子どもたちから奪われやすい社会状況にあります。
親は親で、子どもは子どもで好きなように食事を取るという家庭もありますが、これだと、食が乱れてどんどん不健康のスパイラルにはまってしまう危険性があります。国全体で食育に取り組んでいるのは、こうした背景があるのがその理由とも言えます。
食育資格で子育ても楽しくなる
では、大人が子どもたちに食育の大切さや楽しさを伝えるには、どうしたら良いでしょうか。ひとつの良い方法は、食育について体系的に学んで、食育関連の資格を取得する事です。資格を取得することで、子どもはもちろん周りの人々にも食育の良さを知ってもらうアドバイスができるようになります。
現在食育に関する資格はたくさんあります。資格を取得するには広範囲の知識を取り入れる必要がありますが、下で説明しているように、対応する通信講座も提供されているので、決して難しくはありません。
オススメする食育関連の資格を2つほど紹介します。
まずは日本安全食料料理協会主催の「食育健康アドバイザー(https://www.asc-jp.com/test/syokuiku/)」という資格です。この資格は食育基本法や諸外国の食育に対する取り組みについて、そして食育と生活習慣病との関連性について幅広い知識を有している人に認定される資格です。
この資格を有していると、食育の講師活動ができるレベルにあることの証明となるので、食育のアドバイスをするのであれば取得したい資格です。
もう一つの資格は日本インストラクター協会主催の「管理健康栄養インストラクター(https://www.jpinstructor.org/shikaku/syokuiku/)」という資格です。
こちらは栄養素に関する知識や食材に関する知識、栄養素の吸収に直接関係する腸内にある細菌の働きなどについて知識が深い人に与えられる資格です。この資格を持っていると、食品に関する造詣が深いことが証明されます。
これらの2つの資格は民間資格ですが、どちらも比較的取得しやすく在宅受験でチャレンジすることができます。ですから家族みんなで一緒に資格を取得しやすくオススメです。ちなみに受験資格は特に必要ありません。
試験はだいたい2カ月に1回行われるので、チャンスはたくさんあります。合格基準は70%以上の正答率となっています。
食育のアドバイスは難しい
食育は食に関すること全般を包含するので、他の人にアドバイスできるようになるにはそれなりに時間がかかります。食育の基本的な要素である栄養素の知識だけとってみても、学ぶべき事はかなりたくさんあります。
ビタミンやミネラル、糖質、脂質、食物繊維、たんぱく質など栄養素の種類は様々ですし、ビタミンやミネラルについてはさらにたくさんの種類に分かれます。また、それぞれの食材には、含まれている栄養素がそれぞれ違いますし、その調理法や他の食材との組み合わせにもバリエーションがあります。
これらに加えて、郷土料理についてや身体の仕組みについて、地域の産物や料理について、好き嫌いの克服方法などの要素を含めれば、食育が実に幅広い生涯学習だと言うことが分かります。
食育についてアドバイスするには、まずは豊富な知識を身につけ実践していく必要があります。また可能なら食育関連の資格を取得しておくのが望ましいです。資格を取得すればよりプロフェッショナルなノウハウやスキルが得られるからです。
食育資格を得るための費用
食育資格を取るのに必要な費用ですが、受ける資格によって変わってきます。また対応する通信講座によっても変動します。さきほどの2つの資格について言うと、両方とも税込で1万円の受験費用です。
2つとも一発で合格すれば合計2万円で2資格を取得することが出来ます。ただやはり、何の勉強も無しに食育資格を簡単に取得できるわけではないので、体系的に勉強することが大切です。
より確実に合格して資格取得するには、対応講座を受講するのがおすすめです。紹介した2資格に対応する講座としては諒設計アーキテクトラーニングの「食育健康アドバイザーW資格取得講座(https://www.designlearn.co.jp/syokuiku/)」やSARAの「食育コース(https://www.saraschool.net/syoku/syokuiku/)」があります。
どちらの講座も、学習期間は2カ月~6カ月くらいと比較的短いので、継続して学習しやすくなっています。1日の勉強時間も30分ほどなので、忙しい毎日を送っている人にも無理せず学べる内容になっています。
食育というと少し難しく感じるかもしれませんが、初心者にも対応したテキストになっているので安心です。またプロのサポートがついて、分からない事は質疑応答で解決していけるので問題ありません。
食育健康アドバイザーW資格取得講座
費用ですが、諒設計アーキテクトラーニングの方は講座タイプが通常講座とスペシャル講座の2つ用意されています。
通常講座だと受講後に試験に合格して資格取得となります。スペシャル講座の方は卒業課題を提出することで試験免除で資格取得ができます。通常講座は59,800円で、スペシャル講座は79,800円です。スペシャルの方が高くなりますが、100%合格できる分安心感があります。
食育資格基本・プラチナコース
SARAの方ですが、こちらも2つに分かれていて、基本コースとプラチナコースとがあります。基本コースは試験あり、プラチナコースは試験免除で卒業課題の提出となります。費用は諒設計と同じで、基本コースが59,800円でプラチナコースが79,800円となっています。
食育を学んでできることは?
食育を一通り学ぶことによって、食生活の改善が図れます。栄養価の乏しいジャンクフードや大量の食品添加物などが心配されている最近ですが、食育を通して各栄養素の重要性や食材の特徴について学ぶことによって、食への関心が高まって毎日口にするものをより良いものにするよう動機づけられます。
肥満が深刻になっている国もありますが、日本でも肥満は問題視されています。健全な食生活を営むことで、栄養不足や過度のカロリー摂取、糖質や脂質の摂りすぎなどからくる体調不良を予防できます。
そうすれば不必要な医療費もかかりませんし、何よりも元気で爽やかな毎日を送れるようになります。また食育によって料理の腕をあげて調理法を学ぶことで、素材そのものの魅力をさらに楽しむことができるようになるでしょう。さらに食育を家族みんなで実践すれば、家族の良いコミュニケーションが育まれます。
一緒に家庭菜園をして栽培から食について学べば、命の大切さを学んで食への感謝の念も深まります。さらに大きな範囲で貢献できる事もあります。日本は現在食料自給率がとても低い状態にありますが、食育ではより安全な国産の農作物を摂取することや、地域の産物をその地域で消費する地産地消の大切さも学ぶことができます。
それらを実践することで自給率のアップが期待できますし、生産現場の活性化にもつながります。日本では2005年に食育基本法が掲げられて以来、国をあげての食育がプロモーションされていますが、まずは個人のレベルから食育を実践することで、食をめぐる環境を良い方へ変化させられます。
食育資格で仕事スキルも高めよう
食育資格を取得すれば仕事のスキルを向上することにもつながります。食に関連する仕事はたくさんあります。スーパーの従業員や外食産業、食品メーカー、調理師、栄養士などたくさんです。
食事は毎日何回も行われます。食事しない人はいません。だからこそ食関連の仕事は常に需要があります。食育を学んで食についての幅広い知識を身につけることで、健康的でより美味しい食を提供する能力が身につきます。
仕事に食育を活かすことで間接的に食育の普及に貢献することもできます。病院や介護施設など健康に問題を抱えている人たちがいる場所で働いている場合も食育は大切です。
学んだスキルを活かすことで、健康の問題がある人を身体の内側からサポートしてあげられます。このように食育が効果を発揮する場面はたくさんあります。今従事している職場で資格を活かすのはもちろん、これから食関連の仕事につきたい人にとっても、食育関連の資格は魅力的です。
食育を身につけて健康を目指そう
少し前にある企業の社食がダイエットや健康面で良いとメディアで注目されました。また最近はスーパーなどで生産者の顔写真を掲載して安心感を宣伝している場面もよく見かけます。
健康番組でも栄養価の高い食品についてよく扱われます。多くの人がこのように自分の健康に高い意識を持ち始めています。運動や良質な睡眠と合わせて、口に入れるものを一度根本的に見直すのは良い事です。身体をダメにする食事をするのは簡単ですが、身体を良い状態にするために健全な食生活を身につけるのにはある程度時間がかかります。
したがって出来るだけ早く食育の学習を始めるのが大事です。身体を作る栄養素について学ぶことから始め、それを献立作りに活かし、家族みんなでアイデアを共有しましょう。
食育によってちょっとした工夫や素材の変化を加えるだけでも、効果は少しずつ出てきます。医食同源と言う言葉にもあるように、食事と健康とは直結しますから、元気に歳を重ねていきたいのであれば食育に力を入れないといけません。
まとめ
食育は教育の中でも非常に重要な分野の学習です。食べ続ける限り食育は続きます。子どもでも大人でも食育によって自分の健康をさらに促進し、家族のコミュニケーションを深め、社会的な貢献をすることもできます。
食育は身近なものながら非常に広範囲で深いものです。この機会に家族みんなで食の見直しを図ってみるのは良いことです。食育関連の資格を目標にすることによって、意欲的な学習ができます。対応する通信講座も活用しながら、健康ライフを楽しみましょう。
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